どうやらクズらしい

人生がめんどくさいので人生卒業するにはどうすればいいか考えてる

ドタキャンはなぜ起こる 12/9日報

10時過ぎ起床。また1日が始まる。日曜なのに天気は悪いし部屋は極寒だ。

ルーミーが出前をと言うので、麻辣香锅を注文する。英語だとドライホットポットと呼ばれているこの麻辣香锅、絶品だ。店で食べるのが一番だが、出前もいける。冒菜、麻辣烫、火锅のように自分で野菜やお肉を好きなだけ選んで、油で一気に炒める。うまい。辛さも選べるので、辛いのが苦手な人にも圧倒的なオススメ。口も臭くならない。

食べ終わったので、とりあえずウクレレの練習をする。だいぶ慣れて来た気がする。

作文を書きながらドラマを見る。≪流星花园≫は、『花より男子』のリメイクバージョンだ。韓国、台湾とリメイクされてきたし、日本でもシリーズ化してドラマと映画がたくさんあるがわたしはどれもほとんど見たことがない。韓国アイドルBIGBANGにハマっていた中学生時代に、彼らがライブで流すショートクリップが花より男子のパロディだったな〜。

何はともあれ、《流星花园》は2018年中国大陸でのリメイクバージョンだ。とっつきやすいと言うことで、こちらに着いてからすぐ独占配信しているアプリ「芒果TV(マンゴーTV)」に課金して見始めた。正直、一話から花沢類(花泽类)が突然つくしちゃん(董杉菜)の目の前で倒立しはじめたので察してはいたが、日本の花より男子とは別物として考えたほうが良ささうだ。わたしは本家を見たことがないので、まあいいんじゃない?と思ったが、中国人が口を揃えて酷評する理由が30話を過ぎたあたりからわかった。38話で失速、50話完結を目の前にして1ヶ月ほどブランクが空いていたのだが、再開してみた。

道明寺役の王鹤棣(Wang Hedi)がかっこいい。あ、中国語版の道明寺はそのまま道明寺(Daoming Si)という名前だが、苗字が"道明"で名前が"寺"ということになっている。摩訶不思議というか違和感を覚える名前だ。ドラマとしての出来はともかく、中国語の勉強としてはまあまあ役に立つのではなかろうか。

 

18時半、化粧して髪を巻いて、外に出ようというときに雪に気づく。初雪だ。初雪は実家の出窓のある寝室から眺めるに限る。南京の初雪は、なんともしょぼい。ほとんど雨だし、なんの感慨もない。うっとうしいだけだ。それでもタイ人の友人はみんな人生初めての雪だからとても喜んでいる。

極寒の中、歩いてキャンパス内の劇場(ホール)へ。中国の伝統的な芸、相声をやっているサークルの発表会を観に来た。二人組で話すお笑いで、イメージするとしたら漫才と落語を組み合わせたような感じだ。伝統的な衣装を身につけている。

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中国人の友人と待ち合わせしていたが、連絡すると、今日は水泳を練習するから来れなくなったという。いや、いやいや。4日も前に一緒に行こうと誘ってくれたのは、友人の方なのだが。世の中は理不尽だ。ドタキャンが許される世の中もまた、これから先簡単には変わらないだろう。学生との付き合いが多いからかもしれないが、中国人は意外とよくドタキャンする。ある時は宿題、ある時はテスト勉強、ある時は水泳、ある時は先方の都合。ありとあらゆる理由で、スケジュールが180度方向転換してしまったり、数分のうちに白紙になったりする。勘弁してほしいものだ。せめて、前日、いや、当日の朝とか、わたしが会場に行くまでに伝えられなかったものか。人を責めても仕方はないが、こちらも雪の中長靴履いて30分も歩いて来ているのだから、愚痴も言いたくなる。

結局、近くの食堂でご飯を食べていたルーミーが来た。基本的に東北弁っぽい巻き舌の発音(儿化音)が多いうえ、かなりの早口で対話が展開するので、相声はなかなか全て理解するのは難しい。会場が暖かくてほとんど爆睡していたが、1つだけかなり気になることがあったので触れておく。

中国人の台湾に対する態度は、「台湾は中国のもの」「中国は1つだけ」というものだ。これは絶対にブレない軸だし、中国人と会話したり中国のSNSで発言する際はこの点に十分配慮しなければならない。

今日の相声でも「台湾ネタ」があった。彼らのサークルの中に、いま交換留学をしている生徒がいて、彼はいま台湾にいるというのが話の流れだった。そこで、1人が繰り返す。

台湾省(台湾は中国の省の1つ)ということを、強調しなきゃね!と。

拍手と喝采。まばらとはいえ、無邪気に台湾省という言葉に手を叩いて喜んでいる中国人を、どのように捉えたらいいのかわたしにはわからない。まだわからないのか、これからもずっとわからないのか。そんなことを考えた。

 

帰りはドタキャンの腹いせとばかりに食堂で鸡蛋仔(ジーダンザイ/ダンザイ)を買う。

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もともとは香港のデザートで、ほんのり甘い生地とモチふわの食感がたまらない。

デザート屋のおばちゃんに冬休みについて聞かれるがよくわからんので留学生だから知らんと答える。知らん中国人と世間話をするのにも慣れたもんだと最近思う。どんどん話し方が中国人の老太太(おばさん)のようになっていくので、どうにかせねばならん。

 

しかし夜ご飯にダンザイ一枚は少なかった。腹が減って、胃袋がシライ・グエンくらい捻っている。あ、この例えはわたしの持ちネタだ。